真鍮ライターを洋彫りカスタム!フィレンツェ彫りで繊細な仕上がりになりました。
- faloorafe
- 2024年8月31日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年9月17日
ども、本日が独立して一番緊張したかもしれない
「彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)」の淺野一です。
今回は洋彫りカスタムのご紹介です。

↑「下書きした真鍮ライター(彫前)」
お持ち込みのライターは真鍮のzippo
彫の模様はお任せということで両面にがっつり彫らせて頂きました。
彫り始める時は下書きしてバランスを見つつ始めます。
下書きなしとかフリーハンドも出来ないわけじゃないんですけど
彫り進めてやっぱり最後で調整するって感じになるので
最初に構図は決めておきたい派です。

↑「彫りの工程だと中盤ぐらい」
下書きを済ませて基本の唐草を彫ったあとに、唐草の周囲を細かい線で埋めていきます。
このテクスチャが唐草模様を浮き上がらせます。
仕上がりを見られるとハッキリとした唐草の模様が浮き出ている、と感じる方が多いのですが、実際はそこまで深く彫っていません。
彫る角度や線の細さ、それによる光の照り返しと陰影
それが模様を立体的に見せています。

↑「片面彫終わりました」
片面彫終わり!唐草が立体的に見える感じに
葉脈や照り返しをつける事でディティールが上がって繊細な仕上がりになっています。
一般的な彫った面が美しい「和彫り」や大胆な彫りの「ハワイアン」とは違った仕上がり
ここまで彫るのに実はかなりの時間が掛かってます。

↑「ライター洋彫りカスタム表面はこんな感じ」
彫り終わったあとはバリを取って磨いて完成です。
全体が輝いているので余計豪華に感じます!
ヨーロッパのアンティーク品でこういう彫りを見かけた事がある方多いと思います。
16世紀からある伝統的な技術なので、当時は宝石箱や装飾された家具などにも彫られていました。

↑「フィレンツェ彫りしたもう片面がこちら」
もう片方の面は大胆な構図で唐草を大きく彫らせて頂きました。
構図やデザインについては基本お任せとなり
彫る面積や立体かどうか難易度によって費用に違いがあります。
正直、このカスタムは費用が高いです。
彫りのリスク、失敗したらやり直しは出来ません。
模様についても基本お任せのカスタムなので
「どうしてもこのデザイン!」と強いご要望がある場合はレーザーなどの刻印が精度もありオススメかもしれません。
ですが、この雰囲気を気に入って頂けたのであれば
それはもう世界で一つだけのアイテムに生まれ変わります。
レーザーの刻印とは違った光り方、手彫りの温かさ
そして同じものは彫れないという希少性…
ご依頼頂いたお客様は展示している作品を見て一言「全部お任せで!」
と言って貰えたのが嬉しかった。
出来上がりを見て頂いて、使わないときは展示して良いと言って頂けたのも
嬉しくて、感謝とこの気持ちにお応え出来るよう進んでいけたらとあらためて思いました。
そしてこの制作風景はyoutubeにもアップしております。
↑タップするとyoutubeに飛びます。
というわけで…
真鍮ライターを洋彫りカスタム!フィレンツェ彫りで繊細な仕上がりさせて頂きました!
この他にもジュエリー、アクセサリーのオーダーメイド
リフォーム、ご修理も承っております。
ご来店いただくのが一番ではありますが
遠方で難しいというお客様には郵送でのご対応もしております。
ジュエリー、アクセサリーの事で何か御座いましたら
お気軽にご相談ください。
彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)
〒544-0014
大阪府大阪市生野区巽東2-5-32
定休日:木曜日 ※予約制
TEL:070-9057-0559
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