なぜファロオラフェが積極的に修理を受け付けるのか
- faloorafe
- 1月14日
- 読了時間: 3分
最近は一段と寒さがましてきて布団から出れない朝が続いています。
ども、彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)の淺野です。
最近ではご修理のお近くにお住まいの方だけに限らず
遠方からのお問合せも時々頂けるようになりました。
その中でも多いのがご修理についてです。
多くのジュエリーショップ、アクセサリーショップでは
あまり修理のご対応をしていないのは皆様ご存じでしょうか?
もちろん、自社で工房を持っている
ジュエリー、アクセサリーの制作をしているお店では
修理を受け付けている所もちゃんとあります。
それでも他社の製品や自社ブランドではないジュエリー
貴金属ではないアクセサリーのご修理は対応していない。
それが一般的で、むしろ当然かもしれません。
ではなぜファロオラフェが積極的に修理を受け付けるのか
「必ず修理の相談は受け付けたい、それが他店でもどんなブランドでも」
独立して工房を立ち上げようと思った時に決めたことです。
彫金工房Falò-orafe(ファロオラフェ)は修理専門のお店ではありません。
オーダーメイドで世界で一つだけのジュエリー、アクセサリーを作る工房であり
お持ちの品物に彫金によるカスタムをすることで
お持ちの品に新しい魅力を持たせることが出来る工房です。
じゃぁなぜ…他店の他のブランドの修理を受け付けるのか?
それは「大切なモノはいつまでも大切であって欲しい」からです。
成人式のお祝いに親からもらったネックレス
好きな人からもらった指輪
初めてのデートで買ったピアス
同じモノがあったとしても、想いは違う
季節や時間、一緒にいた人、その時の感情
そんな記憶と想いが詰まったアクセサリーがもし壊れたら
どうにか直したいと、一度でいいからまた身に着けたいと
私は思ってしまいます。
そこに値段なんて関係なくて
見た目なんて気にもしないで
ただ、大切だから
理由はそれだけで十分です。
何年も前のこと、独立前のことです。
働いていた工房に学生がやって来て、緊張しながら壊れたピアスを見せてくれました。
「好きな人からもらった初めてのピアス」
そのピアスは俗にいう「プチプラ」のピアスで
恐らく探せば同じものが手に入るかもしれません。
修理は出来る
でも加工跡が残る事や、費用は買うよりも遥かに高くなってしまう事
それでも、修理したいとご依頼頂いたのを今でも覚えています。
この時の感情が今でも修理を受けることの原動力になっています。
オーダーメイドをご依頼頂くお客様も
リフォームされるお客様も
その気持ちを大切にしたいからご依頼頂けるのだと
そう信じています。
それならば、うちの工房で作っていない品物だって
同じように大切にしたい。
出来ない事はある、力が及ばない時や、ご希望に添えない事も
それでも大切なジュエリー、アクセサリーがもう一度使えるようになる
可能性があるなら全力でお力になりたい。
そう思ってジュエリー、アクセサリーの修理をさせて頂いています。
まとまりのない文章になってしまってすみません。
ふと思ってキーボードを叩いてしまいました。
彫金工房Falò-orafe
淺野 一
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