
「自分たちで結婚指環を作る事はできますか?」
そうご相談頂いた事があります。
最近よくある指輪体験のようなイメージなのかな?と思っていたのですが
体験で作るシルバーの指輪ではなく
「自分たちで結婚指環を作る事はできますか?
プラチナの結婚指環を、最初から最後まで自分たちで作りたいんです」
と言う事でした。
最初から最後まで、もちろん可能です。
でも、お二人だけで作るには工具に材料、なにより時間がかかってしまいます。
そしてかけた費用や時間に見合う指環が出来るか?という不安もあります。
「二人で結婚指環を作りたい」
と思う気持ちに自分はどうやって答える事が出来るか
そう考えた結果たどり着いたのは
「最後だけお手伝いさせて頂く」という事でした。
指環に限らずネックレスやピアス、ブレスレットなどのジュエリー、アクセサリーの制作には
大きく「鍛造」と「鋳造」という方法に分ける事ができます。
どちらにもメリット、デメリットがあり
お二人で作るというご要望に出来うだけ合うのは「鋳造」ではないかとご提案しました。
ジュエリーの制作(鋳造)でメインで使用する事が多い「ワックス」というものがあります。
ロウソクの蝋のような、削ったり溶かしたりすることが出来るのがワックスの特徴なのですが
ジュエリーの制作ではワックスで作った指輪やペンダントを使って型をとります。

このワックスをお二人で作って頂いて、金属になってからの磨きや仕上げ
もしくはワックスの最後の手直しをお手伝いさせて頂く事で
長年身に着ける事ができる結婚指環をご提案できると思い
ワックスについてと制作のコツ、道具について紹介し
お二人に写真の指輪(ワックス原型)を作って頂きました。
初めての事もあって、ワックスが割れてしまったり
削り過ぎてしまって難しかったと仰っていたお二人の顔は
それすらも思い出になったようで笑顔でお話されていました。

二人が制作されたワックスの指環はプロの目線から申し上げると
やはり着けづらさや仕上がりの工程で不都合になる箇所があり
ご説明した上で、ご要望と合わせて修正をさせて頂きました。
ワックスで作った結婚指環の修正・調整が出来たらいよいよプラチナに鋳造します。

プラチナの種類は「Pt950」
仕上げが難しく、綺麗に仕上げるには熟練の技術が必要となります。
記念日の刻印と最後の仕上げはプロの手で行う事で
末永く身に着けられる美しさと強さある結婚指環に
お二人で作ったワックスの指輪を結婚指輪にさせて頂きました。
今回のご依頼は一般的な結婚指環の販売店や工房では難しいご要望かもしれません。
お客様のご要望に寄り添う事が出来るのが、小さい工房の優れている点だと思います。
何か自分たちで作りたいもの、想いを込めたジュエリーのお役に立てる事がありましたら
お気軽にご相談ください。
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